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お腹が痛くなったので途中で書くのを中断した記事

 今週のHatenaブログが叩きつけてきたお題は「人生に影響を与えた1冊」だ。なるほど。では人生に影響を与えた1冊について書こうじゃないか。普段は言われたことはむしろ積極的にしないぐらいバカ天邪鬼なのだけれど、たまにはこういうのに乗っかってみるのも気分が変わって良い。運命に身を任せてみる。未来を信じてみる。

 人生に影響を与えた1冊とか人生を変えた1冊とか、そういうのはやっぱり小説を挙げたい。露骨に無駄なく意義のあることだけが書かれている実用書で効率よく人生の旨味を知っていくのも悪くないけれど、やっぱり何気ない物語を自分で読みひも解く過程で人生のハウツーなどを学んでいきたい。そのほうがおしゃれだから。

 とは言ったものの人生を変えた!と断言できるほどに自分の人生を変えたと思える小説は今のところパッとは浮かばない。強いて言うならばベタに『ノルウェイの森』が極上に大好きだったりするのだけれど、自分の感性のチューニングがぴったり合ったというだけで、読んだことで人生が変わったとも思えない。いつものことながら前置きが長い。将来は小学校の校長先生を目指そう。

 そしてやっぱりこの20年余りの短い人生に大きく影響を与えたのはやっぱりこの1冊だなと思った。

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 日本の映画監督で1番に大好きな園子温監督書いた自叙伝『非道に生きる

 

 これはもう繰り返し繰り返し繰り返し繰り返し繰り返し繰り返し繰り返し繰り返し繰り返し繰り返し繰り返し繰り返し繰り返し繰り返し繰り返し繰り返し繰り返し繰り返し繰り返し繰り返し繰り返し繰り返し繰り返し繰り返し繰り返し繰り返し繰り返し繰り返し繰り返し繰り返し繰り返し繰り返し繰り返し繰り返し繰り返し繰り返し繰り返し繰り返し繰り返し繰り返し繰り返し繰り返し繰り返し繰り返し繰り返し繰り返し繰り返し繰り返し繰り返し繰り返し繰り返し繰り返し繰り返し繰り返し繰り返し繰り返し繰り返し繰り返し繰り返し繰り返し繰り返し繰り返し繰り返し繰り返し読んでもうボロボロになっていて、自分の根源的な考え方、世間に対する態度、ものづくりのスタンスなどあらゆる面においてたくさん影響され散らかした。影響されすぎてどのレベルまで染まってしまっているのか自分でも理解できないぐらいに。

 園監督の生まれ育った環境、売れない自主映画監督だった時の頃、サンフランシスコでホームレスをしていた時の頃、そして『愛のむきだし』で一躍大ブレイクし、その後に誰よりも早く被災地で『ヒミズ』と『希望の国』を撮った理由まで、全てが詩人でもある園監督の美しくもドロドロのマグマのように煮えたぎる言葉で綴られている。

 人生の一瞬、一瞬に全力で勝負し、挑むということの素晴らしさ。過去も未来もまるで関係ない、あるのは今という刹那。この刹那だけを最高に楽しく盛り上げようという気迫、意気込み、情熱。過去に作った作品なんか全部忘れて、今自分が描くべきもの、今自分が語るべきことだけを作品に込めていく。

 園監督のこの生き方に大きく感銘を受けた僕(当時、高校生)は「過去なんか!常識なんか!ぶっ壊してやる!」と言いながら買ったばかりのコーヒーをそのまま飲まずに捨ててみたり、自転車で深夜の坂道を大疾走したりした。そうやって高校でのつまらない日常から解放された気になっていた。この本がなければそういうこともしなかっただろうし、今の自分も恐らくない。

 園子温監督と言えば、高校の時に『地獄でなぜ悪い』を劇場で観た。それからたぶん4回ぐらい劇場で観たし、ブルーレイも買って家でも何十億万千百兆億回ぐらい観返した。この映画を観る度に「ああ、俺はこうやって映画を撮るために生まれてきたのだな」と心の奥底から思う。むしろ映画を撮らない人生なんか100%有り得ないとすら思う。大好きな映画を観て、ますます映画のことが大好きになったり大嫌いになったりしながら、いつもカメラの傍で映画を撮っている、そんな人生以外もう今の自分には考えられない。

 そんなことを偉そうに書いてる間にもなぜかお腹がだんだん痛くなってきたのでもう辞める。もっとこの本について書きたいことがあったような気がするのだけれどもうなんかどうでも良いというか映画しか撮りたくないというか