雨が降ってきた

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 大阪CMコンテストに出品するために約60秒間のCMを自主制作した。出ている二人はお友達で、やっぱり自分は撮るだけの人間。もうひとつの映画祭に出品するための自主映画に気を取られすぎて、これの締め切りのことをすっかりぽっかり忘れていたので、締め切り1日前に撮影、締め切り当日に編集、完成&提出という汗まみれギリギリ状態で制作した。なので素のレリゴーな自分が出ていると思う。いつもだったらもっとゆっくり編集をいろいろこねくり回したりするので。

 それにしても本当におしゃれじゃないし、童貞感たっぷりにガツガツしていて自分で観ていてもちょっと気持ち悪い。なんでもっとスマートな演出ができないんだ。綺麗でエクゾチックなカットが撮れないんだ。本当に本当に悲しくなる。

 そんなことを思いながら、時々わざとカットの割る数を減らしてみたり、長回しを大量にぶっ込んでみたりするのだけれど、やはりおしゃれには程遠い。フランス映画、イギリス映画には程遠い。自分のクリエイターとしての根っこのダサさに絶望する。死にたくなる。死んで吹き出す血だってきっとダサいに違いない。バートン映画のそれにもタランティーノ映画のそれにもなりきれない半端な血しぶきに違いない。

 それでも俺は撮るんだ。撮るしかないんだ。とか何とかかっこ良いことを言ってみたものの、今日の服装だって最高にダサい。同学年の人たちはもうすっかり大学に馴染み散らかして、おしゃれな服装&おしゃれな髪型でおしゃれな会話に興じている。俺だけだ、BACK TO THE FUTUREのTシャツを着ながらこうやって独り黙々とブログを書いたりなんかしているのは。

 それでも最後に勝つのは自分みたいな人間だと信じてる。多感な時期、青春時代を謳歌した人間に輝かしい未来はないんだ。お前たちのピークは十代後半~二十代前半で終わりだ。これからは俺たちの時代だ。お前たちが本当は好きでもない友達と本当は好きでもないタレントやモデルの話で半端に盛り上がっている間、俺たちは音楽を聴き、映画を観、本を読んでいた。ひとりぼっちで自分の世界を広げていた。そんな俺たち、僕たち、私たちがこれからの世界を担っていくんだ、広げていくんだ、革命をぶち上げていくんだ。

 

 今後もMVやらCMやら映画やらを撮っていく予定なのですが、キャストもスタッフも不足し散らかしているので、もし大阪の自主映画の撮影に参加しても良いんやで、という方がいらっしゃいましたら連絡ください

 

 嗚呼、雨が降ってきた、死のう